会山行紀行文 09.10.25(日) NO.109  矢大臣山・965m 参加者16名
(男性7:女性9)
1862 Y/I

 いわき市最高峰の矢大臣山、遠くに太平洋を一望でき、眺望が大変すばらしく一見の価値あり。春には「アズマギク」「ヤマツツジ」が咲き、秋の紅葉も素晴らしく、春から秋にかけて楽しめる山です。と、地元のホームページに紹介されていました。
会山行の年間計画を見て、その名前に何となく惹かれておりましたが、どんな山か、どこにある山かなど全然知りませんでした。
リーダーから登山計画書が届き、いよいよ日にちが近づいた時に覗いたのが冒頭の案内でした。阿武隈高原中部県立自然公園 矢大臣山(964.8m)。

新潟の人は、大多数の方が、阿武隈高原もそこにある山々も知らないと思います。新潟は山や海に囲まれた素晴らしい立地条件です。名だたる山は別として、何も県外の低山まで遠征する必要がどこにあるのだろう。ある意味、これが偽らざる気持ちだったかも知れません。

かさこそかさこそ、落ち葉の絨毯踏みしめて。 矢大臣山の頂です。なだらかな丘のような山でした。
下山時撮影。

 しかし、会山行の魅力はそんなもので済まされるものではありません。Cグレードにはなっていましたが、Dグレードあるいはトレッキングと言ってもおかしくない行程でしたが、それだけに、皆には余裕が見られ、秋の気配をそこかしこに感じながらの長閑な山歩きを楽しむことが出来ました。
 日曜日だと言うのに訪れたのは我々16名のみ、かさこそかさこそと落ち葉踏みしめながら歩く静かな山道でした。

頂上には木製の展望台がありました。
雲さえなければ素晴らしいビューです。
しっとり落着いた紅葉も楽しめました。
でも本番はこれからかな。

 彩り始めた紅葉、山道のすぐ脇には山葡萄やアケビの実がたわわになっておりました。 この山の幸を皆でわいわい言いながら収穫しましたが、こんな道草を食っても時間的には十分余裕がありました。
そうこうしているうちに、誰かが「マツタケ・マツタケ」と言うではありませんか。???・・・「ええっ! 松茸があるの?」
何のことは無い、アケビを見て松茸を思い出したのだそうです。
 佐渡オケサの節で「山のアケビは何見て開く 下の松茸見て開く」と賑やかに歌い出したのです。
何とも愉快な方も居られました。皆大爆笑です。

阿武隈の山地です。
広くなだらか、気持ちもゆったり。
車座になって楽しいお昼。
大鍋にはおでん、次々に回ってくるご馳走。

 しばらくして山頂に着きましたが、広い山頂には木製の展望台が設置してありました。そこからはなだらかな阿武隈山地と小野町やいわき市の盆地が広がっているのが見えました。
 残念ながら低い雲の立ち込めた曇天のため、太平洋までは見えませんでしたが、晴れていれば雄大な景色を堪能できたことでしょう。
景色を見た後、芝生広場に車座になって座りましたが、何とリーダーは大鍋と沢山のおでんを担ぎ上げてくれておりました。

お腹も一杯、カメラに向ってにっこり。 うさぎ追いしかの山とつい歌いたくなる長閑な原風景です。

 その上、お姉様方(年上という訳ではありません、皆立派な方と言う意味です)からは自慢の手作り惣菜が次々に出てきます。こんなことならもっと飲み物を持ってくるんだった。大失敗。
しかし、またまた先程のアケビの歌をリーダーが歌い、皆で笑い転げ、楽しい一時を過ごしました。
これぞ新潟楽山会と改めて思った次第です。           (おわり)