会山行紀行文 09.10.17(土) NO.102  頚城駒ヶ岳・1487m 参加者25名
(男性15:女性10)
1862 Y/I

≪コースタイム≫
  新潟駅南口発(6:00)━━海谷山峡パーク・登山口(8:40〜9:00)……ジョウゴの口(9:40)……ブナの泉(11:00)
  ……山頂・昼食(11:30〜12:30)……駒清水(14:00)……大神堂・登山口(14:20)━━新潟駅南口(18:40)

 悲観的な天気予報を眺めながら、中止かな?と危惧していましたが、皆の気持ちが通じたのか良い方に変わり、定員一杯のマイクロバスは一路糸魚川へとひた走りました。
今日のお目当ては、海谷渓谷(うみだにけいこく)からそそり立つ大岩壁で有名な駒ヶ岳(1487m)です。

登山コースは2つありますが、会山行の魅力の1つで、海谷三峡パークから登り、南西壁大岩壁の根知谷の大神堂(ねちだに_だいじんどう)へ一気に下ると言う縦走でした。
時も良し、紅葉、黄葉が山全体を彩っていました。その紅葉がまさに大岩壁と呼ぶにふさわしい岩に見事なまでに溶け込んでおり、紅葉と岩とのコントラストが本当に見事でした。

仰ぎ見た頸城駒ケ岳(下山後撮影) 頂上からの景色。目の前は鬼ケ面山
左奥は火打山・焼山。右奥は金山

 リーダーの計らいで、登山口に向う前に海谷三峡パークの展望台に連れて行って貰いました。
その展望台からは、海谷渓谷が広がっておりその奥には小さいながらもピダミラルな鉢山が聳え、そして左側一帯は千丈岳の大岩壁が続いていました。奥には阿弥陀山、烏帽子岳の特色ある山塊も見え、“上高地にも匹敵する”という渓谷美は嘘ではありませんでした。

 ところが、景色も束の間、登山道は聞きしに勝る急登の連続でした。
25名のパーティーでしたので、鎖場や梯子に差し掛かるとどうしても順番待ちになってしまいます。
でも心配ありません、ぐんぐん高度を稼いでいくと、眼下には海川とその先に日本海が見え、少しも飽きることはありませんでした。

地図を見ると、テラス、天狗の庭、金玉スクミとすごい名前が付いていましたが、それらの難所を過ぎれば、美しいブナ林が続いていました。水量は少ないものの清冽なブナの泉を脇に見ながらまさに黄葉のシャワーを浴びながらの楽しい山歩きになりました。
程なく頂上に到着しましたが、健脚ぞろいの皆さん、予定よりも30分も早い到着です。

満足そうな参加者の皆さん。頂上にて 下山開始。この下も上も断崖絶壁なのです

 頂上からの景色もまた見事でした。紅葉の中に火打山、焼岳が見え、目の前には海谷山塊の荒々しい鬼ケ面山がそそり立ち、その背後には対照的に穏やかな山容の金山が見えました。
そして、逆光で輪郭は朧でしたが雨飾山が大きく聳えていました。

岩と紅葉。そそり立つ岩壁から見る景色は
まるで空中散歩でした
何かコロラドの渓谷に来たような、この爽快感は
例えようがありません

 景色を見ながらのゆったりとしたお昼を戴いた後、根知谷の大神堂への下りが始まりましたが、これがまた圧巻、登りのコース以上の急斜面で、しかも見上げるような大岩壁を巻くように降りていくのです。岩裾を抉り取ったような所も随所にありました。
この爽快感は何と表現したら良いのでしょうか、まさに空中散歩と言った気分を味合わせて貰いました。

 こうして、賑やかに紅葉を楽しんだ後、麓の塩の道温泉で汗を流し、名残惜しくも帰路に着きました。
こんな素晴らしい山行を企画してくれましたリーダーと元気一杯歩き通した同行の諸兄諸姉に感謝致します。    (おわり)