会山行紀行文 09.10.12(月)
  晴れ     
NO.98-2  尾瀬笠ヶ岳・2058m 参加者23名
(男性12:女性11)
2054 R/K

             *参加者多数の為に、10月10日実施の会山行が2回に分けて実施されました。これは第2回目の紀行文です。

≪コースタイム≫
 新潟駅南口6:00=関越道・水上IC=鳩待峠9:30〜オヤマ沢田代10:50〜至仏山分岐10:55〜悪沢岳11:05〜小笠11:45
 〜山頂直下分岐12:15〜山頂(12:30-12:40)〜山頂直下分岐(12:50-13:20)〜片藤沼13:25〜避難小屋14:30〜
 林道@15:20〜登山路15:30〜林道A16:20〜登山路16:25〜湯ノ小屋トンネル下山口16:45=入浴=新潟駅南口20:35

「尾瀬へは絶対行かないぞ」。六月に奥只見から桧枝岐へドライブした折、御池の余りの混雑ぶりに呆れ果て声高らかに家人に宣言したにも拘らず、山行案内の“個人山行ではなかなか行けないコース”の文言に惹かれてあっさり撤回。二回目の会山行参加となりました。

車中で紀行文を提出するよう指示され、顔面蒼白・頭は真っ白・熱が出そうな私の気分とは関わりなく、ひたすら明るい一行を乗せたバスは、上信越高速道〜水上〜照葉峡へと進みます。照葉峡は紅葉真っ盛り。風に揺れるブナの葉が、日を受けてキラキラと黄金色に輝く様は、正に錦繍の山旅そのものでした。
 やがて鳩待峠。少し冷たい風の中にオオシラビソの独特の香りを感じながら登ると、ほどなく右手に山頂が少し白くなった燧ケ岳、そして草紅葉の尾瀬ヶ原が一望できました。

尾瀬沼越に初冠雪の燧ケ岳 笠ヶ岳を正面に見ながら進む

 オヤマ沢田代で至仏山へ向かう木道から左折し、名前どおりぬかるみの悪沢岳を通過して笠ヶ岳を目指しました。(ここで気付いたこと。リーダーさんはぬかるみでも道端の植物を踏まないように歩いているのです。自然保護が大切と分かっていても実践は困難。感服いたしました。)
 途中一ヶ所ロープが下がっていましたが、全員あっさりクリア。難なく笠ヶ岳山頂直下に到着しました。ザックを置いて登ること約10分で標高2057m・展望360度の山頂到着。リーダーさんから祝福の(こちらからは感謝の)握手を受けました。

至仏山の雄姿 平ヶ岳も初冠雪
至仏山と右奥に燧ケ岳 笠ヶ岳頂上直下の急坂

 見渡せばさすが群馬県一の眺望。眼下にはロックフィルの奈良俣ダム、北には雪を被った平ヶ岳とそれに続く越後の山々、手前には至仏山、東に燧ケ岳、南東に白根山、そして南には上州武尊が指呼の間です。山頂は広くなく、風も冷たいため、写真撮影の後は早々に下って昼食となりました。おかずが飛び交う30分の後、13時15分には湯の小屋温泉へ向けて出発しました。
 片藤沼で並んだ燧ケ岳と至仏山を眺め、オオシラビソの中を下ります。出発から1時間、植生が変わって広葉樹の紅葉が出てくる頃、右手後方を振り返ると笠ヶ岳が綺麗に見えました。落ち葉に隠れた木の根で滑らないように注意しながら(ここで気付いたこと。ストックは時に周りの人には凶器になる。石突にゴムカバーが付いてない場合は特に・・・。)、再び下ること約1時間で林道に飛び出しました。

笠ヶ岳山頂にて、全員集合 片藤沼の向こうに至仏山

 その後また山道へ入るのですが、ここからが素敵でした。道はフカフカ、何年落ち葉が積もったらこんなになるのかと思わせます。照葉峡よりもかなり標高が高いはずなのに、木々が緑に輝いて、先日の台風18号に耐えた力強さを感じさせます。
 約1時間で今度は舗装道路に飛び出しました。ここでゲートを跨ぎ、少し下って再び山道へ。幸せな気分でフカフカ道と緑の中を歩き、30分ほどでバスの待つ湯の小屋温泉の広い道に到着しました。16時45分・3時間45分の下りでした。(ここで気付いたこと。今回の山行は山登りではなく、山下りだったんだ。)いつか機会があれば笠ヶ岳往復も悪くないな。その時は、誰かが温泉で待っていてくれれば言うことなしだなどと不埒なことを考えながら、葉留日野山荘で気持ちのよい温泉につかり、20時30分過ぎに新潟へ到着しました。

落ち葉フカフカの下山道 気持のよい若ブナの道

リーダーさんや班長さん、暖かく接してくださった皆様に心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。   (おわり)