会山行紀行文 09.08.30(日)〜
        8.31(月)
NO.80
剱岳(早月尾根)2999m
参加者17名
(男性11:女性6)
1626 I/K

                                                     画像の一部提供は1342 T/Hさんです。

≪コースタイム≫    *当初の計画日が雨予報で、二日延期しての実施。
一日目(8/30)
馬場島9:25 → 1600mPoint(昼食11:35〜12:00)  → 三角点(1920.7m)12:50 → 早月小屋14:10(泊)
二日目(8/31)
早月小屋5:10 → 劔岳山頂(8:10〜8:30) → 早月小屋(11:10〜12:10) → 馬場島15:15

 一日目(8/30) 曇

 馬場島登山口「試練と憧れ」の碑は岳人への讃歌だろうか、奥深い短い言葉を理解し得ないまま、長大な尾根を標高差2200mの劔岳山頂への一歩を踏み出す。

 鬱蒼とした樹林の尾根、蒸し暑い無風の登りを巨木の立山杉が叱咤激励するかのようだ。
 喘ぎ喘ぎの急登も、1800mを過ぎて赤谷山の山容が見えてくると視界が開け、気分壮快。

 2000m地点を通過して潅木帯に入れば早月小屋(伝蔵小屋)まであと1km、今日一日の行程も終わりが近い。
 




 蒸し暑く展望の開けない登りも、道は整備されていて歩きやすく、200m毎に標高板があり、ペ−ス配分し易くありがたい。

 劔岳「試練と憧れ」の意味をかみ締め、夕暮れまで景観を肴に小屋前の広場に集まって至福の時間を過す。
 
 (写真説明・上から)
  ミーティングの様子
  雲海に沈む夕日
  夕日の小窓尾根




二日目(8/31) 曇一時小雨 

 5時10分 さぁ〜憧れの「点」に向かい出発だ。
左手に小窓尾根(写真上)、右手に室堂平・地獄谷を俯瞰し(写真中)、奥大日から大日岳の素晴しい眺望を(写真下)楽しみながらの登りだ。    


 2600mPointを過ぎ、いよいよ鎖やロ−プのついたザレ場となり、岩峰直下の鎖の連続する岩棚を慎重に進んで行く。
何故か映画「劔岳 点の記」クライマックスシ−ンが眼前の岩壁に重った。
 前劔からのル−トと合流し、頂上稜線に出てすぐ剱岳神社が見え山頂へ。
参拝そして三角点にタッチ。
 ガスに覆われ残念ながら眺望はない。しかし試練を耐えての満足感は、それをなし得た人達だけに与えられる感動だ。全員で集合写真を撮る。
20分休憩し、一気に高低差2200mを下る試練の始まり。
 ガスが切れてきた。前劔ルートの眺望を満喫し、狭い岩棚を回り込み、クサリの連続する下りを一歩一歩ホ−ルドを確認しながら、岩稜帯を通過。

 緊張感も少し和らぎ、マツムシソウ・ウサギキク・タテヤマリンドウ・タカネシオガマ・・・・・・を愛で、早月小屋に全員に帰り着く。
タップリ一時間休息の後、馬場島へと下山開始。

「試練」を乗り越えて「憧れの点」に到達。
全員無事に下山した我々に、「試練と憧れ」の碑が「ご苦労さん!」と語りかけている様に思えたのは、俺一人だけだろうか。 

同行の皆さん有難う御座いました。