会山行紀行文  09.08.09(日)
曇り後雨 
NO.95
七ツ小屋山・1674m
参加者42名
(男性17:女性25)
1396 H/K

                                                  *写真の提供は、1862 Y/Iさんです。

≪コースタイム≫
  新潟駅南口6:05=土樽登山口8:35〜東俣沢出会9:15〜蓬峠(11:30-12:15)〜シシ小屋の頭12:45〜
  七ツ小屋山13:10〜清水峠14:10〜清水集落17:00=新潟駅南口20:20

21年8月の数少ない会山行、日帰り山行として「七つ小屋山」(グレード=C上)に男性17名・女性25名、計42名が参加し、マイクロバス2台で定刻通り6:05新潟駅南口を出発した。

出発して1時間後くらい経つと、車窓に雨が当たって来た。皆さん心配になって来たが、リーダーが清水部落の様子を電話で問い合わせしたら、「現在雨は降っていない」との連絡で、一同ひと安心する。

予定通り8時35分、準備体操の後登山開始。42名の大所帯ですので、Aグループ24名、Bグループ18名に分かれての行動となった。AグループとBグループは5分の間隔で登り始める。
蓬沢に沿って約40分、東俣沢出合に着く。一呼吸の後、ここからは沢を離れて山腹をジグザグに登って行く。登山道脇にはきれいな色をしたアジサイの花が多く見られた。標高も高くなって来たが、ガスが掛かって山脈はよく見えない。

心配された雨は降らないが、無風状態の中、蒸し暑くて汗ビッショリです。 グレードC上とは云え、約30分間隔で休憩をしたが、やはり夏の暑い時期の登山は厳しい。それだけに水分がおいしくて、身体が「水を欲しい・水が欲しい」の連発でした。
 
(沢の畔にひっそりと咲いていたジャコウソウ)               (少し早めの楽しいお昼、蓬峠にて。
                                                          もう少し展望が欲しかった。)

 
一路「蓬峠」に向かうが、登り下りの連続と暑さで次第に班の間隔が離れてしまう。ガレ場を横切って行くと「水場」と書かれた標識が有る沢に出る。水で喉を潤し、熊ササの生い茂る斜面をジグザグに登ると、ようやく「蓬ヒュッテ」の黄色の小屋が目に入った。ここで休憩出来ると思うと一安心。
 予定では「七つ小屋山」での昼食でしたが、後続を考えてのリーダー判断でヒュッテ横の広場での昼食となった。これからの登りもあるのでアルコール類も程々にして12:15、目的の山「七つ小屋山」1674mを目指す。眼前には「武能岳」の山脈がガスの切れ間から見えた。

 
(蓬峠を後に七ツ小屋山に向います。                   (たおやかな稜線もガスに覆われていました。
          小屋を取り巻く長蛇の列。)      
                  まるで万里の長城のようです。)
 ヒュッテからは、熊ササに覆われた中に出来た登山道を30分位登って行くと、左手に「シシゴヤの頭」の分岐があるピークに出た。シシゴヤの分岐より熊ササの丈が高くなったようで、又足元が見えないので注意深く歩いているのか、AグループとBグループの間隔が大きくなり、見通しが出来なくなる恐れがあったので、中間に入って道標の役割をしながら歩く。霧で熊ササの葉に水滴が着いている為に、腰から下がビッショリと濡れてしまった。

時々雷鳴が聞こえて来て、雨を覚悟したが、楽山会パワーにはさすがの雷様も吹き飛んだようです。高層湿原の木道を通過して登山道の足元に咲く「ハクサンフーロ」「ウメバチソウ」等が目を楽しませてくれた。
1310分目標の山「七つ小屋山」1674mに到着だ。頂上は全員で休憩する程の広場も無いので皆さん適当な場所を見つけて休憩を取る。

 ここからは下りとなり、気分的に楽になったのか、周囲を見渡す余裕が出来、左手に見える「大源太山」の威容が見えた。時には右手にはガスの切れ間から「朝日岳」「笠ケ岳」「白毛門」も見えて来た。
 笹藪を一気に下り、1410分「清水峠」に着く。振り返ると見事な緑の笹藪の中に一筋の登山道が貼り付けてあるようで、絵画を鑑賞しているような美しさでした。
 
(上野国と越後国を結ぶ清水峠、列記とした               (清水峠での記念撮影。
国道291号線です。立派な建物は東京電力の                   疲れもものともせず、皆良い顔をしています。)
                送電線監視所です。)
                                    
 三角形の建物の東京電力の送電線監視小屋前で休憩・記念写真をパチリ。小休止後に「謙信尾根」を約1時間45分ただただ下る。登りもきついが、下りもきつい。
 下り最後の難所の渡渉ではヒザ上までの水量があり、リーダー・SLの皆さんのご努力もあり、安全を確保して、靴を脱いでの渡渉となりました。全員渡り終えてから約一時間の林道歩きの後、 バスの待つ清水集落下山口に到着し、一路新潟へ。

 バスの中では和気藹々。今日の山行やこれから行きたい山々の事柄や話は尽きません。新潟に近くなると、新潟祭りの花火が大きな輪を広げており、一杯飲みながらのバスの中での花火見物となりました。新潟駅南着は20時20分でした。

 今回の山行は42名の大所帯でしたので、リーダー一人では全員を把握することはとても無理であり、SLの皆さんの協力を得て、SLを先頭と最後尾にしてLが中間に入るように配置されました。リーダーが自由に動けるように、時と場合を考えて臨機応変の動きで大変ご苦労されておりました。ありがとうございました。
そして参加者の皆さん、長かった楽しい一日を最後までありがとうございました。
    (おわり)