会山行紀行文 | 09.07.26(日) 曇りのち雨 |
NO.69 茂倉岳・1978m |
参加者10名 (男性8:女性2) |
1959 M/H |
*写真提供は、1945N/Sさんと1862Y/Iさんです。
楽しみにしていた茂倉岳周回の日であったが、天気予報は午前中曇り、午後より雨であった。中止かなとも思ったが、前日のリーダーからの電話で「決行する」と言う。準備は既に入念に整えてあり、行く気も満々だったので2つ返事で「了解」と応えていた。
土樽へ向かう途中、川口ICで巻潟東の人達と合流。リーダーより今日の説明を受けた。
「土樽の降水確率は60%と芳しくないが、午前中は持ちそうなので茂倉岳までは行く。そこで天気具合を見て、悪ければ下山道の渡渉が心配なので来た道を戻ることにする。ご承知願いたい。」とのことであった。元より承知、皆は快くリーダーに賛同した。
(矢場ノ頭からの万太郎山・仙ノ倉山) (茂倉岳避難小屋)
登山口に着き、準備をしている間に、車1台を下山口の方に回して来た。予定よりおよそ30分早く、6時55分スタート。
最初は、大きな檜が林立する樹林帯であった。かなりの急勾配であったが、曇り空で風もあり、暑い時期にしては登り易く感じた。しばらくして矢場ノ頭に出ると、展望が一気に開けた。
万太郎山、仙ノ倉山が、山頂付近に時々雲はかかるものの雄大な姿を見せてくれた。ぐんぐん高度を増して行ったが、さすがに花の谷川岳、沢山のお花達が目を楽しませてくれた。
(茂倉岳山頂集合写真) (ニッコウキスゲ咲く茂倉岳頂上)
(シモツケソウと湯檜曽川) (振り返り見る茂倉岳と一ノ倉岳).
避難小屋を過ぎ、予定タイムより1時間早く11時前に山頂着。天気は悪いどころか少し青空も覗き、すばらしい景色が広がっていた。東側の谷川岳は、湯檜曽川付近で発生している上昇気流で雲が激しく動いていたが、朝日・笠・白毛門がきれいな、そして雄大な姿で迎えてくれ、全員感動した。あたかも、“こっちの山にも来て下さい”と言っているかのごとくであった。
頂上付近にはニッコウキスゲも群落で咲いていた。
(ミネウスユキソウ) (イブキジャコウソウ)
予定では、ここで昼食であったが、リーダーは天気が持ちそうなので先へ進むという。武能岳に向かってしばらく下った見晴らしの良い場所で昼食とした。しかし、時間短縮し30分だけの休憩とのこと、これも致し方ない。目の前には朝日岳の雄大な姿、周りにはジャコウソウやキンコウカが咲いていた。
(朝日岳・笠ケ岳の勇姿) (蓬峠へ続く笹原.)
武能岳を過ぎると、蓬峠まではなだらかで広大な笹原、気分最高、お花も最高の稜線だった。蓬峠下で冷たい清水で喉を潤し、最後の下りを順調に降りて行った。
この頃から、心配していた通り、空が暗くなって来た。雨滴が落ちて来るのと競争であったが、下山口までは何とか持ってくれた。しかし、登山口に置いた車を回収に行っている僅かな時間の間に、ものすごい豪雨、瞬く間に車道が川のようになってしまった。
間一髪!、山の美しさと怖さを知った山旅だった。 (おわり)