会山行紀行文  09.05.27(水)〜28(木) NO.37
ツツジ満開・東北の二山
徳仙丈山 771m・五葉山 1341m
1493 K/Y

                                                *写真提供は山行リーダー、781M/Mさんです。

天気・曇り   参加者15名(男6名・女9名)

 『今日はツツジのお話をします。そこは、遠い遠い所 一つは宮城県と岩手県の県境、 もう一つは岩手県北上山地の南部にあるツツジ山のことです。

 まず、徳仙丈山(771M)のツツジのことです。バスに乗っているのにも飽きたなあと思う頃、何だあれは?山が真っ赤かだ。全山前後左右山ツツジ、蓮華ツツジで埋め尽くされているではありませんか。生まれて初めて見る景色にビックリ。
 

保存会の方々に迎えられてツツジの中へと進む。赤にも色々ありまして、その微妙な変化に声をのむ。「こんなに素晴しいのは、初めてだ」と言うリーダーさんの言葉に、さもありなんと頷く皆の素直な顔。地元の方と思われる人も沢山おられる。頂上からは気仙沼、早池峰山その他の山々が見渡せ、心地よい風を運んでくれる。
 このようになるまでには、度重なる山火事に耐え、今では50万株にまでになったのだそうです。そんな説明を読んで、改めて見直すと私達に<ガンバレ>とささやいているようでした。

途中、碁石海岸で太平洋のマリンブルーの波しぶきを堪能し、一路宿へ向かう。
 夜は、ツツジ館ならぬ菊水館にてご馳走たっぷりの夕食。満足、満足。ツツジにうなされてグッスリ眠りにつくのでした。




 さて、もう一つは五葉山(1341.3M) 何と響きのよい名前ですこと。こんなに思っているのに曇り。しかも霧であたり一面真っ白。でも、目に飛び込む赤、赤、赤。霧にぬれてその姿のよきこと。つゆを花びらにとどめキラキラとしている美しさ。
 ”昨日よっぱら見たなぁ”なんて思わせない演出にウーン。畳石なる岩を見、頂上へ。立派な標識あるも、霧にて<室根山、今出山、霞露岳、早池峰山>は見えず。残念。晴れれば360度見渡せるとか。仕方ないか。


 10分ほど歩き、日の出岩なる奇岩に逢いに行く。白鳳三山の地蔵岳のオベリスクまではいきませんがスックと立った三つに割れた岩に手を合わす。
 この山には頂上近くになると石楠花の群落もあり、登りやすく親しみやすい山です。
 沢山のツツジに見送られ下山スタート。ふと目を彼方の山に投ずれば、またまた赤が飛び込んでくる。皆で<ホラあそこにも、こちらにも>と言い合わせながら下ったのでした。
 
 今回の山行のメンバーに、楽山会に17年間も尽くして頂いた故山川敏幸リーダーの奥様がおられました。胸の内には色々思うこともおありでしょうに、すっきりと整理をなさった様子で山に溶け込んでおられるのが、蓮華ツツジの上におわすつつじの精のように見受けられたのも嬉しい事の一つでした。 終わり。』