会山行紀行文  09.05.23(土)       NO.34  権現堂山縦走 新緑の二山を楽しむ
下権現堂山・896m〜上権現堂山・998m
1254 M/T

                                        *画像は1862Y/Iリーダー他の方からの提供です。

 5月23日(土)新潟駅南口を朝6時に出発。参加者は15名。(男10・女5)
予報によれば、今日は一日曇り、雨が落ちなければ良しと、ひたすら信じて念じる。

 登山口には、予定より少し早めに着いた。この山は私にとっては初めての山、以前から薄々名前だけは聞いてはいるものの、具体的には何も知らない。どこにある山かも知らず、手持ちの資料を探してみて、ようやく判った。
天気が良ければ、越後三山、更に守門や浅草岳など会越の山々を見渡せるとある。
期待感が一気に高まったが、残念ながら今日のこの天気では望めそうにない。

緑濃い登山道を登る 最盛期を過ぎたアカヤシオがいっぱい!

気分一新、天気はどうでも歩くだけで人に触れ、自然に触れ、心が豊かになると言うことも考えられる。
 早速、登山口の戸隠神社の階段を上がり、境内を通って歩き始める。少しして、切れ目から、魚沼の町と田園が目に入った。ただ、これ以降は、ひたすら登り登りの連続で、途中展望のきく所でも、ガスって真っ白。晴れていたら、どんな光景を眼にする事が出来るのか想像をたくましくするしかない。

下権現堂山山頂 広神方面の展望もありました

それでも登山道には、時季のツツジがあちこちに咲き誇り、ガマンの登りを応援してくれた。ようやく下権現堂山に到着して一息。更に登り返して上権現堂山へと向かう。
登山道は良い道にはなってはいるが、低木の枝葉が昨夜来の雨に濡れて、私たちの身体に触れ衣服を濡らし、湿っぽさを感ずる。

腹の虫も騒ぎ出した頃、程なくして上権現堂山に辿り着き昼食にありつく。
何やら丁度、陽射しが明るくなり、雲が一部切れた所から青空が微かに見て取れた。

上権現堂山山頂 山頂にて集合写真

昼食後は、ひたすら下山のみ。転がった方が早いような急な下りだ。前の者に遅れないように、必死で頑張るが、その内、影も形も見えなくなった。丸で忍者だ。怪我をしないように、自分のペースを守る事を心がけるが、気は焦る。
地獄だと諦めかけていた時、前方方向に残雪に輝く高い山が見え隠れして息を呑んだ。

越後三山が望めた 滝見台より見た不動滝

間もなくして、滝が見える少し広い所で休憩となり、迫力ある越後三山をたっぷりと目に焼き付け堪能した。今回は最初の段階で、展望は無理だと半ば諦めていただけに、もう思い残すことが無い位に嬉しかった。
下山口にはあっという間に着き、待っていてくれたマイクロバスで入浴場所へ向かう。

入浴後のお決まりは、言わずと知れたビールで喉を潤し、どの顔を見ても相好が崩れている。バスの中は、何時もながら充実感、満足感、開放感が一緒になって、その上ほろ酔い気分も加わって和気藹々、全員が一体となっている。
 新潟駅には予定より一時間近くも早く着き、得をした気分で解散となった。      (おわり)