会山行紀行文  09.05.16(土)       NO.30
花と新緑が最高!
金北山・1172m 1862 Y/I

 16日、今にも泣き出しそうな空模様の下、お花の山佐渡金北山を歩いて来ました。

フェリーが両津湾に入る頃になると、ぼんやりながらもこれから目指す金北山が見えてきました。
佐渡に詳しいEリーダーは、一生懸命指を指しながら、あれがドンデン、その右が金剛山と説明してくれました。小さな島とも思えないほどの立派な山脈です。
両津に着くと、予約済みのタクシーが「新潟楽山会様」の札を持って待っていてくれました。

緑のシャワーを浴びながら岨巒堂山を
目指して登ります。
岨巒堂山頂上で早くも記念撮影。
バックは大佐度山脈の稜線です。

9人乗りのジャンボタクシーが2台、総勢18名は期待を膨らませて岨巒堂山(しょらんどうやま)の登り口、古峰神社へ向いました。
人気の佐渡ですが、この時期、岨巒堂山のコースを辿る人は少ないようで、我々楽山会だけの貸し切りコースでした。
この辺りは、お花の旬の時期は過ぎてしまっていましたが、その代わり、新緑が眩しいほどでした。身体一杯に緑のシャワーを浴びながら汗をかきかき登って行きました。

岨巒堂山は大佐度山脈の前衛の山という存在ですが、その尖がった山の頂からは、両津湾が一望できますし、大佐度山脈の稜線をグルッと見渡すことができ、迫力のある展望が楽しめます。
それから主稜線の鞍部、いもり平までの登りは結構なアルバイトです。稜線に登れば後は楽だからとのリーダーの声に励まされて、ふうふう言いながら登りました。
この辺りからはお花も数を増し、景色とお花を両方楽しみながらの山歩きになりました。

いもり平での楽しいお昼。ここまで来れば一安心
、後は稜線歩きと下りだけ。ここは放牧地でもあり
ますのでふかふかの草に覆われた気持ちの良い
草原です。
金北山が近づくと色鮮やかな
シラネアオイが沢山咲いてい
ました。

いもり平でふかふかの牧草に腰を降ろしてお昼にしましたが、ここは稜線の格好の休憩地とあって、次々に人がやって来ます。
さすがにお花の佐渡、大賑わいでした。大阪、名古屋、東京と遠路訪れるツアーのグループとも沢山交差しました。

次々に現れるシラネアオイ。 道中、見る影も無くしぼんでいたカタクリも
頂上付近では元気な群生を作っていました。
お花を愛で、残雪を踏んで金北山に到着です。
1172mの頂上は素晴らしい展望台です。
真野湾、国仲平野を見ながら一気に下山。
充実した山歩きでした。

金北山の頂上付近はまだ残雪が結構ありましたし、その周囲の雪が融けたばかりの辺りには、元気の良いカタクリや、お目当てのシラネアオイも沢山咲いていました。

下山は、初盛ダム、姫ケ沢登山口に向け一気に下りましたが、かなりの急傾斜、こちらから登ったら大変だろうなと思わざるを得ませんでした。
それにしても疲れました。お花を愛でながらのトレッキングなどと軽い気持ちで参加しましたが、とんでもありません。歩いた距離は約12Km、総上昇量(累積)は1700mにも及ぶ大変な山行でした。「佐渡の山、侮るなかれ」を思い知らされました。
仕上げは椎崎温泉でゆっくり汗を流し、リーダー差し入れのお酒を戴きながら船上の人となりました。    (おわり)