会山行紀行文  2009.04.25日(土) NO.24
雨の菱〜五頭の稜線を歩く
裏五頭 1916 M/O

                                              *画像提供は1667・A/Sさんです。

参加者  27名(男12名、女15名)
行程

 中ノ沢登山口(8:30)……与平の頭分岐点(10:40)……三差路(12:10)……三ノ峰(12:35)
 …どんぐりの森(13:45) 所要時間:5時間15分(休憩含む)[登り約3時間40分,下り約1時間10分]

 今回の会山行は1917・S氏初リーダーの山行である。先週は晴の天気が続いたためか、今日は生憎の空模様であった。私も1週間前から今日は晴れて欲しいと願っていた、というのは今日の山行コースはあまり人が入らなく、1時間30分も急勾配の連続するコースがある。雨の中、そんな処を歩くことは嫌である。しかし、当日は雨模様の空であった。

 8時30分中ノ沢登山口に到着。さあ今日の始まりだ。新潟駅からここまで雨は落ちて来てない、バスの中ではメンバー全員が、頂上までは雨が落ちてこないよう祈る気持ちを仕舞い、落着いて笹だんご・バナナ・サンド等々食している人、お茶を飲む人であったが、いよいよ臨戦態勢になった。

小さい沢沿いを緩やかに登ります こぶしと椿とオオカメノキとミツバツツジが盛りです

 中ノ沢登山道菱ケ岳コースを歩き出した。杉枝を伐採した山道を気分良く歩くこと30分、歩行速度は速くなく遅くなくなかなか良いペースである。まだ雨はない。5分休憩し出発。道々、サクラソウやカタクリがポツポツと姿をだし小さく咲いている。
途中コゴメの群生に出会った、左右びっしりと生えている。誰も採るひとはいないのだろう、それだけ人が入らない山なのだ。20分もしたら雨が落ちてきた、天気予報は良く当るものだ。ここで全員雨具を身に着ける。

しかしまだ雨脚は小さい。この程度ならなんとかなるだろう。

まだまだ続く急な登りです 振り向けばこんな景色でした
またまた急登でした 傾斜が緩みホッとします

 雨具を着けて5〜6分も歩きだしたら、いよいよ急勾配が始まった。濡れた葉っぱの下は泥、足元は滑る。しかし今日の参加者は健脚揃いか、何も困った様子もなくただひたすら脚を前に進めて行く。1時間くらいしたところで2回目の休憩となった。1回の休憩時間は5分程度である。風も出てきて、休んでいると寒さを感じる。Sリーダーから「この登りもあと20分位」とのアナウンスがあった。私は「まだ30分〜40分位あるんでは?」と答えると、他のメンバーから「まだそんなにあるの?」との声。しかし皆再び黙って歩く。
 雨の滑る山道を黙々と歩く。20分もすると第一目的地点である、菱ヶ岳と五頭山を結ぶ稜線のポイント「
与平の頭分岐」に到着、急勾配は克服した。
 「あれ? もう着いたの?」という声。Sリーダーは「予定通りだ」という、なんと沈着な発言、皆を安心させる。この地点を
左に行くと菱ケ岳、右に行くと五頭山だ。

急登は続きます 縦走路はまだ雪がたくさんありました

 「与平の頭分岐」からコースを右にとり、再び歩き出す。ここから五頭山の三差路まで100分はかかる予定。現在10時40分。尾根に出ると冷たい風が身体に吹き付けてくる。
お腹も空いてきた! 昼食予定地の三差路到着は12時ころか。しかし三差路は吹きさらし場所である。昼食はどこでするのだろうと心配になる。そんなことおくびにも出さずまた歩く。

 尾根道は残雪があり、木々の枝が雪の重みで倒されている。その枝木の間や雪の上を歩く訳だが、枝木も雪も滑る。こういう処を歩くのにはやはり経験が必要であるようだ。枝木の上になるべく乗らない、木に近い雪の上はゆっくり脚を降ろすなどなど。

 さて、そのような道なき道を進むこと30分くらいの処で、風雨を避ける場所に出た。Sリーダーはここで昼食休憩すると宣言。立ち昼食である。私は初めての経験である。時間は15分位であっただろうか。早々に食事も終い出発となった。歩くこと40分位で三差路に到着。ここを直進すれば五頭山頂、左に行けば一ノ峰となる。この地点で集合写真でもと思ったが、そんな気分でない。雨風では周囲の眺望も全くなしに等しい。

五頭三叉路の標識です 長助清水で休憩、リーダーにも笑みが・・・

 三差路を左にとり一路下山を目指し、一ノ峰に向かった。時刻10時10分。Sリーダーの計画通りである。今日の山行も終盤になった。
雨の中、滑ることに注意を集中し下る。皆無言、しかしそんな大雨ではない。時々、桜の花が私達を幸せにしてくれる。それにしても泥泥の道を下る。13時45分、どんぐりの森に到着。良かった!。雨は嫌だが皆無事。楽しい山行というより、良い経験をさせてもらった。

 今日は中ノ沢登山口からどんぐりの森までの間、他の登山者に誰も会わなかった。Sリーダーご苦労様でした。そうそう今日の班編成は良かったですよ。
1班あたり6〜7名で編成され、各班長もメンバーの顔と名前を覚え、点呼は素早く班行動もスムーズでした。Sリーダーに感謝・感謝。 (おわり)