会山行紀行文  2009.2.8(日) NO. 6 暖冬の冬山を楽しむ
松平山・954m 1862 Y/I

 2月8日、日曜日、総勢24名で松平山に登ってきました。
“雪後曇り夕方から晴れ”の天気予報。新雪を期待しつつも、晴れて欲しいなという偽らざる気持ち。
マイクロバスは新潟駅南口を予定通り6:30に出発、予報通りなら雨か雪のはずなのに、道路はカラカラに乾いている。五頭連峰や菅名山塊、粟ケ岳と川内の山々がくっきりと見えていた。
そして、道路はおろか見渡す限りの田んぼにも雪の欠片さえも見えなかった。
おやおやどうしたことか、2月の初旬と言えば本来なら冬の真っ盛り、一面の雪の原はどこへ行った。

≪行程≫
少年自然の家7:24−9:15山葵山−10:40松平山10:50−10:58テント(お昼)12:38−13:25山葵山−15:00少年自然の家



まだまだ遠い松平山
“少年自然の家”に着いても状況は同じ、リーダーが言う「山葵山まではワカンは必要ない」どころか、土や枯葉のむきだした山道だった。
それでも急登をひと登りしたら、雪道が続いていた。朝の冷え込みで表面は固く、全然もぐらない。
しかし、ブッシュが煩わしかったなあ。







あと10分!
2時間弱で山葵山に到着。この辺まで来ると雪質はさらさら、それが固く締まって実に歩き易い。勿論ワカンは必要なし。どんどんピッチを上げていく。
それにしてもこの山、越えても越えても小さなピークが現われる。どこまで行ったら頂上なのだ。
1つ2つと数えながら歩いたが、15になったらもう嫌になってしまった。








頂上手前のミニ雪庇
「あと5分だよぉ〜」静かな山にリーダーの声がこだました。今年はラッセルこそ無かったものの、この山の難儀なこと。ホッとすると同時に嬉しさが込み上がってきた。











松平山山頂
頂上はなだらかな雪野原、GPSで確かめるまでもなく、見通しが良いのでここが頂上ということは容易に確認できた。
万歳も記念写真も無い静かな登頂、ただ感慨だけが沸いてきた。









テント設営完了
そこから10分ほど戻った平らな場所に持参のテントを設営。8人づつの3張りが瞬く間に設営された。それにしても寒い。手が凍える。ペットボトルの水はシャーベット状に凍り始めて蓋が開かなかった。
さて、それからが今日の2つ目の楽しみ。各自持ち寄ったご馳走を肴に何回も何回も乾杯の声が響く。どのテントからも賑やかな声と笑い声が尽きなかった。









満足して帰路につく
それからが大変、12時半テント撤収は分かってはいるものの、満腹と酔いと寒さで動作は緩慢、それでもやっとの思いでテントを畳んで帰路につく。
下山は下りが多いのは当たり前、しかしこの山、アップダウンアップダウンと最後まで苦しめてくれる。もう足はパンパン、「もう歩きたくなぁ~い」と心の中で呟いていた。

15時ジャスト、予定と寸分違わずに少年自然の家に到着。
満足満足の冬の山行でした。         (おわり)