会山行紀行文  2008.11.09(日) NO. 89 大人数で上州の山歩き
掃部ヶ岳・1448m(秋の集中登山) 1927 Y/K

11月9日は楽山会の秋季集中登山に参加した。

集合時間のAM6:30に間に合うよう、仲間のYさんと一緒に越後線巻駅より始発電車に乗り込んだ。ようやく少し明るくなり始めた時刻である。途中の駅からは、会員の仲間達が続々と乗り込んで来る。お互いに挨拶を交わし、たちまち賑やかな車内となった。
今日の天気はどうだろう、人数は掃部ケ岳コースだけでも90名を超えたらしいなどと、皆、話しに余念が無い。

あっという間に集合場所の新潟駅南口のバス乗り場に着いた。大勢の仲間達がそこに居た。そして、次々と集まって来て、バス乗り場は溢れかえってしまった。
大型バスが4台、コース毎に分乗したが、どのバスも定員いっぱいであった。リーダーからルート案内と名簿を貰った。掃部ケ岳コースの参加者は89名であった。
優にバス2台分の人数である。大賑わいの数にまずびっくり。こんなに大勢で登るのは初めてであった。

バスの中でリーダーから説明があった。まず大きくA班とB班に分け、それを各々5班に分ける。全部で10班に分けて行動するとのことであった。
他の登山者の迷惑にならぬよう、各班の間隔は2分から5分くらい開けて歩くようにと指示があったが、これだけでも先頭から最後尾まで30分は開く長い隊列になる。
リーダーの皆さんのご苦労を察すると同時に、できるだけ協力したいと思った。

バスは関越道をひた走り、やがて越後湯沢に差しかかったが、紅葉に彩られた山裾のはるか上部はうっすらと雪で白くなっていた。
清流と紅葉そして雪化粧、自然の素晴らしさに感激すると共に期待に胸が膨らんだ。
関越トンネルを抜けると、曇り空ながらも明るくなった。どうやら雨の心配は無さそうであった。しかし、冷え込んでおり、気温は10℃を切って1桁であった。

(硯石から望む榛名湖の全貌)

(山頂からの錦織りなす山々)
登山口は国民宿舎吾妻荘の脇にあった。手早く準備を整え、班毎に順序良く出発した。
一汗かいて間もなく到着した硯岩からは榛名湖と対岸の榛名富士が良く見えた。紅葉が静かな湖面に引き立っていた。
登っている途中や山頂からも榛名湖が見え、その向うには関東平野も一望できた。見慣れた越後の山とは趣が大分違っていた。金色に輝く落葉松の黄葉も見事であった。

(杖の神峠で昼食)
自分は、A組1班に編入されたが、A組は少し早めの足取りでコースを歩いた。これも大勢を預かるリーダーの心配りなのであろう。
山頂を通り過ぎて、林道手前の杖ノ神峠でお昼となったが、皆の持ち寄りのご馳走をつつきながらゆっくりと歓談した。大勢で摂る昼食はいつにも増しおいしかった。

(湖畔の宿記念講演での集会)
それから林道を賑やかに歩くと集合場所の湖畔の宿記念公園に到着した。
全コースの全員が揃うまでには小一時間かかったが、これだけの人数が揃うと実に壮観な眺めである。
皆の顔には、無事歩き通した喜びが満ち溢れていた。高橋会長の挨拶にも力がこもっていた。素晴らしい会である。

(高橋会長挨拶)
帰りのバスも、思い思いにくつろいで、その上見附の辺りでは季節外れのような花火まで見えて、楽しい山行に花を添えてくれた。
全員事故も無く無事新潟駅に着くことができたが、役員初めリーダーの皆さん、大変ありがとうございました。 (おわり)