会山行紀行文 2008.10.04 NO.96
蓬峠・1529m 紅葉の始まった関越国境を歩く
1394 R/O

*コース地図・コースタイムは1862 Y/Iさんの提供です。 画像は他のメンバーからも提供されました。

秋の天気は本当に気ままで、新潟を発つときは雨だったが、現地に着く頃はすっかり快晴に変わっていた。今回の山行は、新潟県の土樽口から蓬峠を越えて県境を越えて群馬県の土合口へと下るのだが、マイクロバスが林道のかなり奥まで入ったのがありがたかった。参加者は25名(男14名・女11名)。
TP積算距離:約16.Km   総上昇量   :約1,100m
総所要時間(休憩含):約8H(登り約2H35分、下り約4H25分、昼休憩約1 H
行 程)
土樽側林道終点825905東俣沢出合−1100蓬峠(お昼)12001245白樺小屋
1425JR見張小屋−1505幽ノ沢−1520一ノ倉沢15351555マチガ沢−1625土合口

土樽から蓬峠へは斜面を巻くようになだらかな登りで、赤く色付いたナナカマドの実などが目を楽しませてくれる。程よく疲れたころ、蓬峠ヒュッテに着く。峠の近辺一帯はクマ笹の絨毯に覆われ、それが峠越えの風にキラキラと波打ってそよぐ。

 (画像はクリックで大きくなります)    (蓬ヒュッテ到着!)

 その先に秋の陽を背にして墨絵のように黒々と聳えて立つ一ノ倉の岩峰を望むことができ、また目を転じれば紅葉に染まった朝日岳・笠ヶ岳・更に白毛門へと続く稜線が重量感をもって迫って来る。
 
 (笠ヶ岳・湯檜曽川より望む)               (ヒュッテより一ノ倉沢岳を望む)

一休みの後は、白樺尾根を湯檜曽川へと下る。登りとは一変して視界は開け、まさに谷川岳の懐に降りて行く感がする。
途中の白樺小屋を過ぎた当たりは熊出没の危険地帯とのこと。メンバーの数人が数日前に遭遇したのである。心強いことに、そのメンバーの一人が先導を務めてくれたおかげで無事湯檜曽川に着く。
 川辺の繁みを見ると、いたるところに山ブドウが実を着けていた。これでは熊も出るわけだ。熊には申し訳ないが、私たちもちょっと失敬する。
 
 (蓬ヒュッテより清水峠に至る稜線)    (葡萄の収穫に忙しい人々)

 ここから更に湯檜曽川に沿って下り、JRの巡視小屋から旧国道に上がる。この先は車道歩きとなり、観光道に等しく、始まったばかりの紅葉目当てのハイカーの姿も多くなります。
 後は幽ノ沢・一ノ倉沢・マチガ沢を眺めながら、マイクロバスの待っている谷川岳ロープウエー駅へと向かう。

 
 (湯檜曽川より白毛門を望む)               (一ノ倉沢を望む)